アマン=ジャン

髪

■解説
エドモン=フランソワ・アマン=ジャン(1860-1936)は、フランスの画家。サロン系展覧会の多くに出品し活躍しました。 「髪」はサロン開催前の展覧会に出品されたもの。サロン出品作の下絵つまり構想画にあたります。下絵とはいえ、ていねいに描かれており、完成度の高い作品です。

■エピソード
この作品は、児島が1908(明治41)年から5年間のヨーロッパ留学中に、パリのアトリエでアマン=ジャン本人より譲り受けたもの。 アマン=ジャンは、その当時フランスで大変人気のある画家でした。児島は、その彼の作品を「日本にいる画家のためにとても勉強になる」と考え、大原孫三郎に購入を願い出たのです。これが、期せずして大原美術館の収集作品・第1号となりました。 ゲント美術学校のデルヴァン校長の紹介を受けていたこともあり、これがきっかけとなって、アマン=ジャンと児島は親交を深めてゆきました。児島は、アマン=ジャンに自分の作品の批評を頼んだり、モネやマティスなどの画家や画廊などを紹介してもらったり、自分の代わりに絵の購入を依頼するほどになりました。制作上の助言のみならず、その後の作品の収集にも多大な助力を受けたのです。 この「髪」という作品は、児島とアマン=ジャンとの友情の、また、大原美術館の発展のきっかけとなった記念すべき作品なのです。

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